【ネタバレなし感想】痛快すぎる韓国映画『エクストリーム・ジョブ』レビュー

アクション コメディ 映画レビュー

こんにちは。Masashiです。

今回は、2019年に韓国で公開された映画『エクストリーム・ジョブ』(原題:극한직업)の感想記事です。

日本でも2020年1月に公開されて人気を博しました。

警察の麻薬捜査チームが、犯人達の検挙のためにフライドチキン屋を偽装営業するも、そのお店が大繁盛してしまうというお話。

昼はチキン屋、夜は麻薬捜査官というムチャクチャな話ですが、とにかく面白いです!

ハリウッドがリメイクを決定するほどの作品です。(出典:『シネマトゥデイ』2019年12月29日記事

複数回見た人も多いかもしれませんが、韓国の人口5100万のうち1600万の人が観たことになる本作。

韓国での歴代興行収入No.1の大ヒット作のあらすじやキャスト、また鑑賞した感想をお伝えします。

※あらすじレベルのストーリーは述べますが、結末含むネタバレはありません。

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もくじ

映画『エクストリーム・ジョブ』

あらすじ

(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED

コ班長(演:リュ・スンリョン)が率いる麻薬捜査チームは実績がなく、解体寸前の崖っぷち。

そんな中、麻薬を密輸している犯罪組織の情報を手に入れたコ班長は、4人のチームメンバーを引き連れ、潜伏先へはりこみ捜査をする。

ターゲットを24時間監視するために、ターゲットのアジト前にあるフライドチキン屋を引き継ぎ、偽装営業を始める麻薬捜査チーム。

しかし、マ刑事(演:チン・ソンギュ)の作る完成度の高いフライドチキンは瞬く間に店を人気店にしてしまう。

いつの間にか、チキン屋の営業が本業のようになった頃、ターゲットを捕らえるチャンスが訪れるが…。

スタッフ

  • 監督:イ ・ビョンホン
  • 脚本:ムン・チュンイル
  • 撮影:ノ・スンボ
  • 照明:パク・ソンジャン
  • 音楽:キム・テソン
  • 美術: イ・チョンゴン
  • 編集:ナム・ナヨン

二十歳』(2015年)で知られるイ ・ビョンホン監督

歴史的大ヒットを記録した、カン・ホンチョル監督の代表作とも言える『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)の脚本にも携った経歴があります。

『言葉の魔術師』の異名を持ち、その趣深いセリフには定評があり、本作でも大きく活かされています。

キャスト

※『』内は代表作です。

  • コ班長役:リュ・スンリョン 『7番房の奇跡』
  • チャン刑事役:イ・ハニ 『操作された都市』
  • マ刑事役:チン・ソンギュ 『犯罪都市』
  • ヨンホ役:イ・ドンフィ 『ビューティー・インサイド
  • ジェフン役:コンミョン(5urprise) ドラマ『ピョン・ヒョクの恋』
  • イ・ムベ役:シン・ハギュン 『JSA』
  • テッド・チャン役:オ・ジョンセ 『スウィング・キッズ

主演のリュ・スンリョンはここ数年ヒット作に恵まれてなかったんですが、本作が久々の大ヒット。

(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED

またwebドラマ『キングダム』と立て続けにヒット作に恵まれ、再び脚光を浴びていますね。

また2021年11月19日に日本公開の映画『茲山魚譜 チャサンオボ』にも出演しています。

>>映画『茲山魚譜 チャサンオボ』の紹介記事はこちら

公式予告動画はこちら!

サムネイルだけ見るとなんとも言えない野暮ったさがありますが、鑑賞後には「みんなかっこいい」と思うはずです!!

特にリュ・スンリョンはイケメンというタイプではないんですが、渋オジ感が年々増している気がします。

映画『エクストリーム・ジョブ』感想

アクション・コメディのバランス◎、痛快さが魅力

コ班長が率いる麻薬捜査チームはとにかくおっちょこちょい。

犯人追跡で車16台も巻き込む事故を起こしたり、「おいおい大丈夫か…」という始まり。だけど一生懸命でどこか憎めない5人。

「自分達は警察なのかチキン屋なのか」と、アイデンティティが崩壊しかけるというコミカルな描写は見事です。

(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED

時にはケンカし、時にはみんなで力を合わせて困難を乗り切る。まるで1つの家族のようなチームワークを見せてくれ、非常に小気味いいストーリーに没入してしまいます。

映画『パラサイト 半地下の家族』で社長一家に入り込む際の痛快さに通ずるところがあります。

頭を空っぽにして笑えるシーンと、痛快アクションの配分がちょうど良く、あっという間の2時間です!

それぞれのキャラ立ちが見事

チームの5人がそれぞれ個性あるキャラクターばかりです。

単に実力派の役者揃いということもあるんですが、脚本が非常に秀逸だなと感じます。

奇想天外なストーリーの中で思いもよらぬ発言・行動に心を奪われます。

2時間という時間の中で、キャラクターの印象を違和感のない範囲で大きく変えるのはさすが…。

見る前はパッとしない5人が、わずか2時間の間に大好きになってしまいました。

みどころ

韓国のソウルフード『チキン』

韓国におけるソウルフード1位は『チキン』といっても過言ではないでしょう。

もちろん他にも料理は様々ありますが、チキン屋の店舗数と食べる頻度を見ると1位だと思います。

韓国のフライドチキン専門店は2019年2月時点で約8万7000店と言われ、2019年3月末時点の日本のコンビニ店舗数5万8340店を大きく上回っています。
(参考:『Newsweek』2020年12月4日版

(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED

韓国における『チキン』の位置付けは、「日本でいう〇〇」と簡単に置き換えれないものです。

電話一本で迅速な配達が当たり前になっている韓国は、『配達天国』と形容されます。

本作『エクストリーム・ジョブ』でも、バイクで配達する描写があります。

お店でも、家でも、外出先でも、いつでも韓国人の身近にある『チキン』。

そんな、なくてはならない存在である『チキン』が題材になっていることも、1600万人動員の背景にあるのではないでしょうか。

シンプルな飯テロ要素もあります

とまぁここまで『チキン』に全振りした作品ですので、チキンを揚げるシーン、美味しそうに食べるシーンは、他のどの映画にも引けを取りません。

私の『美味しそうなご飯が出てくる韓国映画にハズレなし』という個人的持論に、また一つ実例が加わりました。

劇中に出てくるチキンのレシピが、Instagramで公開されていました!(制作元のCJ ENM Movie公式です)

※実際に作ってみました。誇張抜きで美味しかったです。
レシピ・調理の過程をまとめた記事がこちら。
>>韓国映画『エクストリーム・ジョブ』のチキンを完全再現【美味です】

とはいえ、劇中に出てくるのは『수원왕갈비통닭(スウォンワンカルビトンダク)』と言いまして、韓国の都市・水原(スウォン)のオリジナル版です。

韓国のチキンはサクサク感が楽しめる『フライドチキン』が一番スタンダードです。

甘辛いソースを絡ませた『ヤンニョムチキン』も大人気。

その他、お店によってオリジナルの味付けがあったりする韓国のチキン。

ここ数年、ドラマ「愛の不時着」でもチキンを食べるシーンが登場し、日本の新たな層にも『韓国のチキン』が浸透したことを受けてか、日本でも韓国のチキン屋(チェーン店)はどんどん増えています。

とはいえ出店は都市部に集中している状況で、地方ではなかなか食べられません。

私も地方に住んでいる部類ですので、早く渡韓して本場のチキンを思う存分食べられる日が早く来ることを願っています。

おわりに

いかがだったでしょうか。

スカッと笑って、ふとチキンが食べたくなる本作。

気軽に見れてしっかり面白い良作、まだご覧になってない方はぜひご覧ください。

今後も様々な映画紹介・レビューをしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。