【みどころ紹介】『雨とあなたの物語』:“待つこと”にまつわる、切なくも愛しい物語
こんにちは。Masashiです。
本日12月17日から公開された『雨とあなたの物語』を早速見に行って参りました。
いつもお邪魔してるシネマート心斎橋さんにて。
#歪んでいる
10時10分からの上映でしたがロビーはかなり人が多く、人気具合が伺えました。
座席は7割ほど埋まってたでしょうか、平日午前中なのにやはり話題作は違うなと。
結論としては、「絶対見るべき!!」映画です。私は間違いなくもう一度見にいく予定です。
>>『雨とあなたの物語』劇場情報(公式)
本記事では、前半にあらすじやキャストなど基本的な作品情報をお伝えした後、後半に“みどころ”をお伝えします。
結末含むネタバレは避けますので、これからご鑑賞いただく方も安心してご覧ください。
「この映画見たくなった!」と思っていただける記事になればいいなと思います。
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もくじ
『雨とあなたの物語』作品情報
あらすじ
2003年、スマートフォンもSNSもなかった時代。
ソウルに住む大学受験2浪目のヨンホ(カン・ハヌル)は人生の目標もなく退屈に過ごしていた。
ある日、小学校時代の運動会で転んだ時にハンカチを渡してくれたコン・ソヨンという女の子を思い出す。
ヨンホは、現在は釜山に住んでいるというソヨンに当時の思い出を記した手紙を送る。
手紙はソヨンの妹ソヒ(チョン・ウヒ)の元に届き、入院しているソヨンの代わりに返事を書く。
文通のルールは、
“質問しない、会いたいと言わない、そして会いに来ない”
そしてヨンホは、2003年の12月31日に“雨が降ったら”という条件付きで会おうと提案する。
冬の日、雨が降る可能性は限りなく低いが…。
キャスト
ヨンホを演じたのは、みなさんご存知のカン・ハヌル。
出典:NAVER영화
『ミセン -未生-』や『椿の花咲く頃』など数々のヒット作で日本でも大人気ですよね。本作が4年振りのスクリーン復帰作となります。
手紙をやり取りするソヒを演じたのは『サニー 永遠の仲間たち』などのチョン・ウヒ。
出典:NAVER영화
そしてヨンホと同じ予備校に通うスジンを演じたカン・ソラ。『ミセン -未生-』でもカン・ハヌルと共演してましたよね。
出典:NAVER영화
本作でも2人でのシーンが多いので、私のようなミセンファンにはたまらんのです。。。
『雨とあなたの物語』みどころ
いやほんとに「最高」ですよね。ここまで上質な恋愛映画は久々かも。
ただの恋愛映画ではなく、なにか私たちを応援してくれるような作品でもあります。
詳しく説明します。
非常に“情緒的”な映画
出典:NAVER영화
本作の大きなテーマとなっているのは“雨”です。
雨…というだけで、何か感傷的な気分にもなりますよね。
雨は“切なさ”や“悲しさ”と同じ文脈で使われることが多いです。
「小さい頃、神様が泣いているから雨が降るものだと思っていた」
本作ではヨンホのナレーションや、ソヒとの手紙など、随所に感性溢れる詩的な表現が盛り込まれています。
スマホもSNSもない時代設定だからこそのノスタルジーも相まっているんでしょう。
あてもなく始まった彼らの“手紙”のやり取り通して紡がれる、息を呑むような純真な物語に引き込まれていきます。
なにか我々観客を包み込んでくれるような…穏やかで情緒的な作品でした。
“待つこと”だけにまつわる物語ではない
「これは待つことにまつわる物語だ」
出典:NAVER영화
ヨンホから語られる言葉。本作はそれ以上に、何か大きなメッセージをくれる物語でした。
本作ではヨンホやソヒ含め、登場人物がそれぞれが持つ“純粋さ”が故に生じる世間とのギャップに苦しみます。
能力、環境、人間関係…悩みは十人十色で、それは推し量ることしかできない。
想像するだけで胸が詰まるような他人の悩みを、自分は変わってあげることもできない。
すごく切なく、もの悲しい事実です。
けれど、そんな誰かの人生における“雨の日”のような時期を、傘になって和らげることはできるんじゃないかなと。
決して優秀じゃなくてもいい、失敗だらけでもいい。
「いつか自分が熱中できるものが見つかったらいいよ」と諭してくれるような。
“明日が見えない今”を生きるすべての人に送る応援歌のように感じました。
生きていく中で時折心に雨が降りしきる、そんな私たち観客にそっと傘をさしてくれるような暖かさを併せ持つ映画とも言えます。
カン・ソラの存在感
カン・ハヌルとチョン・ウヒにフォーカスされがちですが、本作の立役者はカン・ソラではないかと。
前述したようにドラマ『未生』で共演していたカン・ハヌル&カン・ソラ。
本作では2人の物語も、文通と同じくらい比重の大きいものでした。
カン・ハヌル演じるヨンホと同じ予備校に通うスジンを演じました。
本作では特別出演だそうですが、主役級の存在感。
出典:NAVER영화
雲のように気まぐれにも見え、ややミステリアスな存在のスジン。
彼女が持つ過去と、ヨンホに出会ってからの彼女の人生の移ろい。
「これだけでもう1本映画作って欲しい!!」と言いたくなるくらいの没入感がありました。
スジンの切なさ、儚さには感情移入する方も多いのではないでしょうか。
言ってしまえば本筋と別のスジンのアナザーストーリーが良すぎるので、2時間という上映時間の中でこの上ない満足感に繋がってるのでしょう!
彼女を演じたカン・ソラの演技。本領発揮といった感じでしょうか。
おわりに
いかがだったでしょうか。
あてもない手紙から始まったやりとりは一体どのような結末を迎えるのか。
『雨とあなたの物語』、ぜひ劇場でご覧いただきたい作品です。
公開劇場はこちら!>>劇場情報(公式)
人生における“雨の日”のような時期も、周りの人達が居てくれたら案外悪くないのかも…と希望を貰える作品でしたね。
恥ずかしながら涙が止まりませんでした(劇場で1番泣いてたかも)。
現在劇場で鑑賞すると特典で写真がもらえます。
■配布劇場は劇場情報からご確認ください!
私は左の写真もらいました。
╭━━━━━━━━━━━╮
#雨とあなたの物語☔️
入場者プレゼント決定!!
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▼配布劇場https://t.co/uniak2R8K3#雨あな .()#韓国映画 #映画 pic.twitter.com/dCfL7a7kie
— 映画『雨とあなたの物語』12.17公開/シンカ・アジア映画 (@SYNCA_asia) December 14, 2021
さて、先日日本でも公開された『ニューイヤー・ブルース』などをはじめ、年末年始は怒涛の良作ラッシュですね。。。
韓国映画の日本公開予定は、こちらの記事に随時更新しています。
>>【随時更新】日本公開予定の韓国映画一覧
『ただ悪より救いたまえ』(12月24日公開)や『ユンヒへ』(1月7日公開)も公開が近づいており、早くもワクワクが止まりません。
余談:映画のあと韓国式中華を食べた話
※ここからは余談です。
シネマート心斎橋で映画を観た後、韓国式中華を食べに行きました。
個人的には「韓国映画を見た後は韓国料理を!」というポリシーがありまして。
「韓国式中華は中華料理ではなく韓国料理だ」という考えですので、東へ歩いて15分ほどの韓国式中華店「鄭厨房(ジョン・キッチン)」さんへ。
チャンポンにしようか…ジャジャン麺にしようか…迷いましたが結局ジャジャン麺に。
「せっかくだしタンスユク(酢豚)も」と思うも、1人だし食べきれないだろうと諦めてたんですが…セットとして付けれるミニタンスユクを発見。
せっかくなので昼からソジュ(焼酎)も頼んじゃいました。釜山ラブなのでチョウンデイ(銘柄)に。
マゼマゼする時はさながら韓国映画のワンシーンのような気持ちで。
美味でした。やっぱり韓国式中華好きです。次はチャンポン頼もう。
キュートでツンデレなアジョッシとの会話も弾み、非常に楽しいランチでした。
「鄭厨房(ジョン・キッチン)」の場所はこちら。よかったら皆様もぜひ!
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次の記事もご覧いただけたら嬉しいです。