【2022年最新版】実話・実際の事件がモデルの韓国映画まとめ

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こんにちは。Masashiです。

本記事では“実話事件をモデルにした韓国映画”を紹介します。

『実話がモデル』と言っても、作品によってその度合いが違います。
そのため本記事では実話度を高,中,低でランク分けします。

    • :ほとんど実話(一部フィクション)

    • :実話とフィクションが半々程度

    :ほとんどフィクション(題材だけ実話)

それではジャンル別に紹介していきます。

※以下の『もくじ』から好きなところへ移動できます。

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もくじ

【サスペンス編】実話・事件がモデルの韓国映画

『犯罪都市』(2017年公開)

<あらすじ>
ソウルのある街で台頭する中国系マフィア黒竜組。
ヤクザも頭が上がらない剛腕刑事マ・ソクトは、飛ぶ鳥を落とす勢いの黒竜組の一掃を試みる。
しかし黒竜組に潰されかけた韓国ヤクザも復讐に燃え、三つ巴の争いに発展していく。

  • モデル:2004年の朝鮮族組織の一掃作戦
  • 実話度:低
  • キャスト:マ・ドンソク、ユン・ゲサン
  • 観客動員数(韓国):688万人

<みどころ>
圧倒的な体のサイズとキュートな笑顔のギャップが魅力のマ・ドンソク主演。
韓国では、姓の“マ”+“ラブリー”で『マブリー』と呼ばれています。

そんなマブリーが刑事として大暴れする映画『犯罪都市』
2004年の朝鮮族組織の一掃作戦を題材にしていますが、大きくはフィクション中心です。

豪快なマブリーの魅力が詰まった代表作の一つ。
血が流れる系が苦手な方はオススメできませんが耐性ある方はぜひ!

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『悪人伝』(2019年公開)

<あらすじ>
無差別の連続殺人が発生していた街。警察は手がかりが少なく犯人逮捕に手こずっていた。
ある日暴力団のボス、ドンスが偶然にも殺人鬼のターゲットとなり、重傷を負う。
そして殺人鬼を追う破天荒な刑事テソクは、犯人の特徴を知るドンスに情報提供を依頼する。
意地でも自身の手で復讐したいドンスは、ある条件付きで情報提供をする。
その条件とは、「殺人鬼を先に見つけた方が好きにしていい」というものだった。
ヤクザと刑事。相容れない者同士が、一つの目的のためにタッグを組む。

  • モデル:2005年“天安連続殺人事件
  • 実話度:中
  • キャスト:マ・ドンソク、キム・ムヨル、キム・ソンギュ
  • 観客動員数(韓国):331万人

<みどころ>
こちらもマブリーの代表作。
『犯罪都市』とは違い、本作では“ヤクザのボス”という対照的な役。

とにかくバイオレンスに次ぐバイオレンス、しかし仁義の道に生きるマブリーの生き様を目に焼き付けていただきたい!

2005年の“天安連続殺人事件”をモデルにしており、犯行など実話に基づいている部分もあります。
関連記事:『悪人伝』は実話? モデルとなった“天安連続殺人事件”とは。

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『幼い依頼人』(2019年公開)

<あらすじ>
弁護士を目指すも就職先がなく一時的に児童福祉館で働くジョンヨプは、継母から虐待を受けるダビン姉弟と出会う。
程なくして大手法律事務所の職を手に入れた彼は新たな生活に精一杯になり、姉弟からのSOSを蔑ろにしてしまう。
そんな中、ダビン姉弟の姉が弟を殺害したというニュースを見る。
その知らせに違和感を感じたジョンヨプは被疑者である姉の弁護士となり、事件の真相解明に奔走する。

  • モデル:2013年“漆谷継母児童虐待死亡事件
  • 実話度:高
  • キャスト:イ・ドンフィ、ユソン、チェ・ミョンビン
  • 観客動員数(韓国):20万人

<みどころ>
実際の児童虐待を描いた作品。
関連記事:実話映画『幼い依頼人』のモデルになった事件と、その後の韓国社会の変化
この事件をきっかけに韓国では児童虐待に関する法改正がなされました。

映画とはいえ子どもが暴力を受ける描写が多いので、かなり視聴は苦しいです。
しかし、決して大人が目を背けてはいけない現実だと思います。

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『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年公開)

<あらすじ>
恩師のツテで聴覚障がい者学校の職を手にした教師イノ。
しかしひどく怯える生徒やあざだらけの生徒を見て、イノは明らかな違和感を覚える。
ある日、女寮長が生徒を虐待する現場を目撃したイノは生徒を病院に保護させる。
そして人権センターのユジンと共に真相究明を進めるうちに、校長を含む教師たちが生徒に対して日常的に“性的虐待”を行なっていることを知る。

  • モデル:2005年“トガニ事件
  • 実話度:高
  • キャスト:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス、チャン・グァン
  • 観客動員数(韓国):466万人

<みどころ>
こちらも韓国の法改正につながった事件。
事件題材にした同名小説を映画化した本作は大ヒット。

韓国の世論を巻き込み、“トガニ法”という法律の制定にまで至りました。
映画が法律を作るというのは過去になかった事例です。

関連記事:映画『トガニ 幼き瞳の告発』モデルになった事件の真相は?

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『君の誕生日』(2019年公開)

<あらすじ>
セウォル号沈没事故で高校生の息子を亡くした夫ジョンイルと妻スンナムの夫婦。
事件から2年後経った今もスンナムは息子の死を受け入れられずにいた。
そんな中ある事情で国を離れていたジョンイルが帰還し、初めて息子の誕生日を共に迎えることになる。

  • モデル:2014年“セウォル号沈没事故”
  • 実話度:中
  • キャスト:ソル・ギョング、チョン・ドヨン、ユン・チャンヨン
  • 観客動員数(韓国):118万人

<みどころ>
修学旅行中の高校生を乗せた旅客船セウォル号が沈没し、300名を越す死者・行方不明者を出した“セウォル号沈没事故”。
その遺族を描いた作品です。

遺族が“親族の死”を直視できないのは当然かもしれません。
しかし、いつかはその苦しみを乗り越えなくてはいけない。
遺族にとっては“第三者のきれいごと”でしかないこの問題を、本作ではどのように乗り越えていくのでしょうか。

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『殺人の追憶』(2003年公開)

出典:NAVER영화

<あらすじ>
1986年、ある農村で女性の変死体が発見される。
地元警察のパク刑事は捜査に挑むが有力な手がかりは出てこない。
そして続けざまに同様の事件が発生する。

事件の大きさを見てソウル市警から派遣されたソ刑事と共に捜査する事になったパク刑事。
ある男を犯人と断定するもどう見ても無理があった。
そんな中で次々と同様の被害が続いていき、2人は“雨の日”に事件が発生していることに目を付ける。

  • モデル:1986年〜1991年“華城連続殺人事件”
  • 実話度:中
  • キャスト:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル
  • 観客動員数(韓国):525万人

<みどころ>
『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞を受賞という快挙を達成したポン・ジュノ監督作品
主演もパラサイトにも出演のソン・ガンホです。
ポン・ジュノ作品全てにいえますが、
・先が読めない展開
・世間を風刺するブラックジョーク
・極限状態の人間の心理描写
これらが極めて秀逸。
全てを詰め込んだポン・ジュノ監督の渾身の一作です。

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※これでポン・ジュノ作品にハマったら『母なる証明』もオススメです!
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『殺人の告白』(2012年公開)

<あらすじ>
「私が殺人犯です。」
自身の殺人を記した本を出版した男、イ・ドゥソク。
彼は既に時効を迎えた殺人事件の題材と端正なルックスで瞬く間にベストセラー作家になった。

当時その事件を追っていた刑事ヒョングは怒りに震える。
そして事件の遺族たちは反省のない殺人犯ドゥソクの殺害計画を企てる。

そんな中、事件の証拠品を持って「真犯人は自分だ」と主張する別の男も現れ、メディアの報道はますます加熱していく。

  • モデル:1986年〜1991年“華城連続殺人事件”
  • 実話度:中
  • キャスト:パク・シフ、チョン・ジェヨン、キム・ヨンエ
  • 観客動員数(韓国):272万人

<みどころ>
これは『殺人の追憶』と同じく“華城連続殺人事件”を題材にしていますが、実際に殺人犯が本を出版して…という事実はありません。
フィクションですが、嫌にリアルで、続きが気になり、テンポよく展開するジェットコースターのようなどんでん返しの展開にあっという間の2時間。

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ちなみに日本でも藤原竜也主演でリメイク。
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』として2017年日本公開。U-NEXT、Hulu、Netflixで配信中。

『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』(2013年公開)

<あらすじ>
17歳の少女ゴンジュは、中学生の時に42人の男に犯された。
新たな土地に身を移し、地獄の過去を忘れようとするゴンジュ。
しかしその過去は、いつまで経っても影のように自分から離れない。
罪もないはずの彼女は、なぜこのような仕打ちを受けるのか。

  • モデル:2004年“密陽女子中学生集団性暴行事件”
  • 実話度:高
  • キャスト:チョン・ウヒ、チョン・インソン、キム・ソヨン
  • 観客動員数(韓国):22万5千人

<みどころ>
あってはならないことですが、軽んじられてきた“女性の人権”という根深い問題を描きます。
このような事件と、その後の対応が2度と起きないよう警鐘を鳴らす意味を持つ作品。

本記事で紹介する作品の中で飛び抜けて胸糞悪いです
軽い気持ちでご視聴されることはオススメできません。

『あいつの声』(2017年公開)

<あらすじ>
人気アナウンサー・ギョンベとその妻ジソン。
ある日9歳の息子サンウが誘拐され、犯人から身代金1億ウォンを要求される。
金さえ渡せば息子は帰ってくると判断したギョンべだったが、ジソンが警察に通報する。
介入した警察の捜査も後手にまわり、息子を取り戻せないまま身代金だけを奪われる。
息子の声を聞かされたギョンべは、希望を失わずになんとか交渉に臨むのだが…。

  • モデル:1991年“イ・ヒョンホ誘拐殺人事件”
  • 実話度:中
  • キャスト:ソル・ギョング、キム・ナムジュ、カン・ドンウォン
  • 観客動員数(韓国):297万人

<みどころ>
韓国3大未解決事件の一つ“イ・ヒョンホ誘拐殺人事件”がモデル。
当時の警察の捜査力の低さを克明に描きます。
主演ソル・ギョングの迫真の演技は圧巻。

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『カエル少年失踪殺人事件』(2011年公開)

<あらすじ>
1991年、ある田舎町で、「カエルを捕まえる」と言って出かけた5人の小学生が行方不明に。
警察や軍による捜索が続くが、少年たちは見つからない。
そんな中、スクープを狙う記者、犯人像を分析する大学教授、そして事件を担当する刑事、各々が真相究明を目指すのだが…。

  • モデル:1991年“カエル少年失踪殺人事件”
  • 実話度:中
  • キャスト:パク・ヨンウ、リュ・スンリョン、ソン・ドンイル
  • 観客動員数(韓国):186万人

<みどころ>
韓国3大未解決事件の一つ“カエル少年失踪殺人事件”がモデル。
事件から11年経った2002年に5人の白骨遺体が見つかりましたが、犯人は依然不明のまま。

『チェイサー』(2008年公開)

<あらすじ>
デリバリーヘルスを経営する元刑事のジュンホ
彼は客先に行ったまま失踪した女性従業員たちを捜索していた。
そして、その従業員たちは共通して“ある家”に行ってから失踪していると気づく。
ある日、その家から電話を受けたジュンホは、従業員の女性ミジンを送り届けるが、ミジンはその家の男に監禁される。
連絡がつかないミジンを不審に思うジュンホは、家の周辺でその男と遭遇する。
逃走する男を捕らえたジュンホだったが、警察は証拠不十分で男を釈放してしまう。
そして、男はミジンを監禁している家に帰ろうとする…。

  • モデル:2003年〜2004年“ソウル20人連続殺人事件”
  • 実話度:高
  • キャスト:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ
  • 観客動員数(韓国):504万人

<みどころ>
巨匠ナ・ホンジン監督作品。
そして韓国を代表するキム・ユンソクとハ・ジョンウのタッグ。

最高の作り手×名優による演技力=スリル抜群の追跡サスペンス!
文句の付けようがありません。

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Netflixに捜査関係者や遺族が当時のことを語るドキュメンタリー『レインコートキラー: ソウル20人連続殺人事件』も配信中です。

『シルミド』(2003年公開)

出典:NAVER영화

<あらすじ>
1968年、北朝鮮の工作員が大統領府を襲撃する事件が起こる。
韓国政府は報復としてシルミドという島に死刑囚31名を送り、北朝鮮・金日成首席の暗殺部隊を結成。
彼らは3年間、特殊工作員として苦しい訓練を積み、いよいよ作戦決行の日が来る。

しかし、当日になぜか作戦中止の命令が下る。
上層部の意図が見えないことで隊員たちの士気は下がり、自分達の存在意義すら疑問に思う者も出てくる…。

※日本語字幕なし予告動画

  • モデル:1971年“シルミド事件”
  • 実話度:高
  • キャスト:ソル・ギョング、アン・ソンギ、チョン・ジェヨン、ホ・ジュノ
  • 観客動員数(韓国):1,108万人

<みどころ>
“離島で暗殺集団として訓練された死刑囚たち”という題材はフィクションとしか思えませんが実話がモデル。
こんなの、面白いに決まってます!

存在を消されて地獄の訓練を乗り越えた暗殺集団。
果たして、彼らの行く末は…。

関連記事:実話ベースの映画『シルミド』:重要な部分が脚色されている問題

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『暗数殺人』(2018年公開)

<あらすじ>
殺人の容疑で逮捕された男テオは、逮捕直前に接触していた麻薬捜査官ヒョンミンに「本当は7人殺害した」と自白する。
その言葉が真実であると確信したヒョンミンは捜査を続けた結果、白骨死体を発見する。
そんな中、テオの証言は二転三転してヒョンミンを惑わし続ける。

  • モデル:2010年の釜山での連続殺人事件
  • 実話度:中
  • キャスト:キム・ユンソク、チュ・ジフン、ムン・ジョンヒ、チン・ソンギュ
  • 観客動員数(韓国):378万人

<みどころ>
実話ベースで淡々と進む物語です。
大袈裟なフィクションが混ざっていないぶん、ある意味リアルなのかもしれません。

殺人犯を演じたチュ・ジフンのイラつかせる演技にも注目。

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【南北関係】実話・事件がモデルの韓国映画

『ノーザン・リミット・ライン 南北海戦』(2015年公開)

<あらすじ>
日韓ワールドカップ開催中の2002年6月29日。
韓国中が熱気に包まれる中、北朝鮮の警備艇が国境の領海侵犯を繰り返し、韓国軍が警戒を強化していた。
ワールドカップ中のため接触を避けたい韓国軍であったが、北朝鮮警備艇は韓国軍艦艇への奇襲攻撃を決行する。
韓国軍は艇長の指揮の下、すぐさま交戦体制に入るが…。

  • モデル:2002年“第2延坪海戦”
  • 実話度:高
  • キャスト:イ・ヒョヌ、キム・ムヨル、チン・グ
  • 観客動員数(韓国):604万人

<みどころ>
今も休戦状態である韓国と北朝鮮。
朝鮮半島を分断しており、国境が接しているため武力衝突が起こるのも無理はありません。
そんな両国の知られざる交戦に命をかけた男達を描いています。

『戦場のメロディ』(2016年公開)

<あらすじ>
朝鮮戦争で大切な人達を失った兵士サンヨル。
まだまだ続く戦争の中で、ある孤児院の管理を任される。
院の女性院長ジュミの献身的な姿勢と、子ども達の悲惨な境遇を目にしたサンヨルは、得意な“音楽”で彼らの力になりたいと考える。
そして孤児院の中で合唱団を結成し、彼らの心を豊かにしようとするサンヨルだったが…。

  • モデル:朝鮮戦争時に活動したチョンフン音楽団
  • 実話度:中
  • キャスト:イム・シワン、コ・アソン、イ・ヒジュン
  • 観客動員数(韓国):106万人

<みどころ>
戦争はあらゆるものを奪います。
大切な人、落ち着いた暮らし、安らげる住まい。
戦火に翻弄される人々に、希望をもたらした音楽。
彼らが願ったのは、ただ戦争のない平和な世界だけなのに…。

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『スウィング・キッズ』(2018年公開)

<あらすじ>
1951年、朝鮮戦争下の韓国・巨済の収容所。
ここには韓国・アメリカ軍に捕らえられた北朝鮮・中国軍の兵士が捕虜として収容されていたが、協定によってある程度の自由が保障されていた。
収容所の所長は対外的なイメージ向上のため、捕虜達によるダンスチーム結成を計画する。
チームリーダーに選ばれたのは、戦前に一流のタップダンサーだったジャクソン。
北朝鮮軍の兵士ロ・ギスはジャクソンのタップダンスに魅了されるも、敵軍・アメリカのダンスを踊ることを自身で許すことができない。
そんな中、オーディションで寄せ集めのチームが結成され、メンバーそれぞれが自分自身の想いを抱きながらタップダンスを始めるのだが…。

  • モデル:朝鮮戦争時、巨済収容所内でのダンスチーム
  • 実話度:中
  • キャスト:ド・ギョンス(EXO)、ジャレッド・グライムス、パク・ヘス、オ・ジョンセ、キム・ミノ
  • 観客動員数(韓国):146万人

<みどころ>
戦時中、敵同士のはずなのに収容所内でタップダンスチームを組むことに。
思想も立場も何もかも違う、いがみ合うもの同士がタップダンスで一つになる。
しかし彼らには“戦争”という影がつきまといます。

アイドルグループEXOのギョンスが猛練習したタップダンスは必見。
そしてコーチ役のジャレッド・グライムスは世界最高峰のタップダンサーですから、そのクオリティは間違いありません。

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『オペレーション・クロマイト』(2016年公開)

<あらすじ>
1950年、朝鮮戦争が勃発するや、北朝鮮の奇襲であっけなく後退する韓国は、米軍の支援を受けた後も半島南端まで追い詰められる。
そんな劣勢を打開するため、韓国側のマッカーサーは仁川への奇襲的な上陸作戦を計画する。
作戦の成功率を上げるため仁川沖の北朝鮮の戦艦・機雷配置図を入手すべく、韓国軍のスパイが北朝鮮に潜入する。

  • モデル:1950年、朝鮮戦争での韓国側の奇襲“仁川上陸作戦”
  • 実話度:中
  • キャスト:イ・ジョンジェ、イ・ボムス、リーアム・ニーソン
  • 観客動員数(韓国):705万人

<みどころ>
基本的に“スパイもの”の韓国映画はハズレなしなので、本作も例外ではありません。
『北朝鮮へのスパイ=バレたら即殺される』ですので、このスリルを味わえるのは韓国映画ならでは。
北も南も同じ民族で、見た目も言葉も同じだからこそ成立するんですよね。

『イカゲーム』で世界的に有名になったイ・ジョンジェの決死の潜入作戦は必見ですよ!

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『長沙里9.15』(2019年公開)

<あらすじ>
朝鮮戦争序盤、劣勢だった韓国側はマッカーサーの指揮で“仁川上陸作戦”を計画していた。
なんとしても成功させるべく、軍上層部は別の場所に上陸するフェイント作戦も計画。
その一つ、長沙里(チャンサリ)に上陸を命じられたイ大尉らが率いるのは、訓練期間わずか2週間、平均年齢17歳の772人の学生兵たち。
十分といえない武器と最小限の食料だけで送り込まれた彼らは“捨て駒”でしかなかった。
それでも祖国のため、愛する者たちを守るため、無謀にも部隊は上陸を試みる。

  • モデル:1950年、朝鮮戦争での韓国側の奇襲“仁川上陸作戦”
  • 実話度:高
  • キャスト:キム・ミョンミン、チェ・ミンホ、ミーガン・フォックス
  • 観客動員数(韓国):114万人

<みどころ>
前述の『オペレーション・クロマイト』で描かれた“仁川上陸作戦”を成功させるため、別の海岸にフェイントとして送り込まれた学生兵。
訓練期間も短く、“オトリ”としての役割を与えられた彼らももちろん人間。
なんとしても生きて帰ることに精一杯。
圧倒的な劣勢の中で命をかけた攻防を描きます。

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『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年公開)

<あらすじ>
1993年、韓国は北朝鮮の核兵器開発に対して大きな危機感を持っていた。
元諜報部員だったパク・ソギョンは、国家諜報機関にスカウトされ「北朝鮮に潜入して核開発の実情を掴め」という指令を下される。
彼は世界を飛び回るビジネスマンになりきり、北朝鮮高官のリ所長と中国で接触成功。
リ所長は外国とのビジネス担当で、単独で金正日総書記と会えるほど権力を持っていた。
北朝鮮は経済状況が壊滅的なため、パク・ソギョンのビジネス提案に乗ってくる。
あくまで“ビジネス”という名目で、命懸けの北朝鮮潜入に成功するのだが…。

  • モデル:1990年代に実在したスパイ パク・チェソ氏
  • 実話度:中
  • キャスト:ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チュ・ジフン、チョ・ジヌン
  • 観客動員数(韓国):497万人

<みどころ>
「1990年代に北朝鮮へのスパイ?最近じゃないか」と驚きました。
しかも実在のモデルがいたことにもさらに驚き。
関連記事:【本人画像あり】『工作 黒金星と呼ばれた男』のモデルになった男達

「スパイだとバレるんじゃないか?」
「こいつは何を考えてるんだ?」
最後まで手に汗握る、圧倒的面白さの政治サスペンス!

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【民主化運動】実話・事件がモデルの韓国映画

「そもそも民主化運動ってなに?」という方は、

より詳しい説明はこちらの記事にまとめています!
関連記事:韓国における“民主化運動”の歩み【わかりやすく解説】

『光州5・18』(2007年公開)

<あらすじ>
1980年5月、光州。
光州に住むタクシー運転手ミヌは幼い頃に両親を亡くし、弟ジヌの面倒を見てきた。
ミヌは看護師シンエに思いを寄せ、日常を楽しんでいた。
しかしある日突然、彼らは思いもよらない事件に巻き込まれる。
銃、刀で武装したデモ隊鎮圧軍が、市民を殺害し始めたのである。
目の前で友人や恋人、家族を失った市民たちは、退役軍人のフンスを中心に
市民軍を結成して十日間の死闘を始める…。

  • モデル:1980年“光州事件”
  • 実話度:高
  • キャスト:キム・サンギョン、イ・ジュンギ、イ・ヨウォン、アン・ソンギ
  • 観客動員数(韓国):730万人

<みどころ>
光州事件の犠牲になった市民達の立場から描いている本作。
最も事件の全容が分かりやすい作品かなと思います。

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『弁護人』(2013年公開)

<あらすじ>
1980年代初頭、軍事政権下の釜山。
税務弁護士のウンソクは、かつての恩人の息子が“共産主義者”として逮捕され、裁判を控えていることを知る。
ウンソクは拘置所へ面会に行き、何人もが断ったというその冤罪事件の弁護を引き受けるのだった。
しかしその弁護は、独裁政権を敵に回すことを意味するのであった。

  • モデル:人権派弁護士時代の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領
  • 実話度:中
  • キャスト:ソン・ガンホ、イム・シワン、クァク・ドウォン、オ・ダルス
  • 観客動員数(韓国):730万人

<みどころ>
当時は独裁政権で、国の意向に逆らったり、北朝鮮の思想である共産主義の本を持っているだけで簡単に逮捕・拷問される時代でした。
もちろんそんな人を助ける弁護士も資格停止や逮捕されることも。
本作では身近な人が冤罪で拷問される姿を見た主人公が、自らの地位を捨てて権力に争う生き様を描きます。

実はこれ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が弁護士だった頃の実話がベース。

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『KCIA 南山の部長たち』(2020年公開)

<あらすじ>
1979年、韓国大統領直属の諜報機関・KCIA。
そのトップである部長、キム・ギュピョンパク大統領を暗殺した。

暗殺の40日前、KCIAの元部長・パク・ヨンガクが“パク大統領の不正”をアメリカ議会で告発。
世界に恥を晒されたパク大統領は、キム部長含む側近達に騒動の収束を命じる。
国内外の動乱に対処する中で、キム部長は次第に大統領の方針と異なる考えを強めていく。

  • モデル:1979年“朴正熙大統領暗殺事件”
  • 実話度:中
  • キャスト:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン
  • 観客動員数(韓国):475万人

<みどころ>
男はその日なぜ、大統領を暗殺したのか?
大統領の側近だったはずの男。
長きに渡り権力を持ち、暴走していく大統領を近くで見る男だからこその決断。
彼が決断に至るまでを、派手ではないが丁寧な心情描写で語る作品です。

そしてイ・ビョンホンが渋すぎます。
政治ものが苦手でも、この人目当てで見るのも大アリ。
それくらいかっこいいので…!

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『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年公開)

<あらすじ>
1980年、軍事独裁政権下の韓国。
全国的に民主化を求めるデモが多発していた頃、特に“光州”という地域のデモが活発化していた。
その情報を入手したドイツ人記者ピーター(演:トーマス・クレッチマン)は光州に現地取材を試みる。
ソウルのタクシー運転手マンソプ(演:ソン・ガンホ)は、高額な運賃を期待しピーターを乗せて光州に向かう。
2人は光州の大規模なデモと、軍部の武力鎮圧による驚愕の惨状を目にする。

  • モデル:1980年“光州事件”
  • 実話度:高
  • キャスト:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル
  • 観客動員数(韓国):1,218万人

<みどころ>
前述の『光州5・18』が光州事件を中から描いた作品であるのに対し、
『タクシー運転手 約束は海を越えて』は外から描いた作品。

事件の実情を取材するドイツ人記者と、彼をソウルから連れて行ったタクシー運転手を描いています。
言論統制されていたので、市民が殺されていることなど海外に知られていませんでした。
彼らのおかげで軍部独裁のやりたい放題ぶりが世界に知らされましたので、間違いなく大きな功績です。

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『1987、ある闘いの真実』(2017年公開)

<あらすじ>
1987年、軍事政権下の韓国。
22歳の大学生が警察の取り調べ中に死亡した。
警察はパク所長の主導で証拠隠滅を図り、検察に死体の火葬を要求するも、担当のチェ検事はこれを拒否して司法解剖を要求。
警察は先手を打ち「単なる心臓麻痺による死亡」と発表する。
現場の痕跡と司法解剖の結果、死因は“窒息死”であると判明し、事件を取材するユン記者は「水責めによる拷問で窒息死」と報道する。
これを受け、パク所長は部下のチョ班長含む2人だけを収監して事件を収束させようとする。
ところが、刑務所のハン看守がチョ班長を通して事件の真相を知り、世間に知らせるため姪っ子の大学生ヨニに危険なお願いをすることになる…。

  • モデル:1987年“パク·ジョンチョル拷問致死事件
  • 実話度:高
  • キャスト:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、イ・ヒジュン、パク・ヒスン、ユ・へジン、キム・テリ、ソル・ギョング、キム・ウィソン、カン・ドンウォン
  • 観客動員数(韓国):723万人

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『国家が破産する日』(2018年)

<あらすじ>
好景気の真っ只中にいた1997年の韓国。
しかし、迫り来る国家の破産を予測し、韓国銀行の通貨政策チーム長は危機の回避に奔走する。
金融コンサルタントもいち早く危機を察知し、投資のチャンスと捉え一世一代の大勝負に出る。
そして、何も知らない事業者達は好景気の報道を信じ、事業の拡大を進めていく。

  • モデル:1997年“IMF通貨危機”
  • 実話度:高
  • キャスト:キム・ヘス、ユ・アイン、チョ・ウジン
  • 観客動員数(韓国):375万人

<みどころ>
多くの失業者と自殺者を出した実際の経済危機の裏側を描いた作品。
数々の演技賞を受賞するキム・ヘス主演。

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【ヒューマン系】実話・事件がモデルの韓国映画

『7番房の奇跡』(2013年公開)

<あらすじ>
ある日身に覚えのない強姦殺人犯として逮捕された知的障がいのある男・ヨング。
幼い娘・イェスンのためにも無実を証明せねばならないが、裁判で罪を認めてしまう。
数年後、成長して弁護士となったイェスンが父親の無念を晴らすべく奔走する。

  • モデル:1972年“チョン・ウォンソプ氏冤罪事件
  • 実話度:中
  • キャスト:リュ・スンリョン、パク・シネ、カル・ソウォン、オ・ダルス
  • 観客動員数(韓国):1,281万人(歴代9位)

<みどころ>
記録的ヒット作。観客動員数が1000万人を超えると文句なしの名作認定されるのですが、本作は1,281万人動員。
実際の冤罪事件がモデルにしていますが、かなりフィクションを織り交ぜています。
関連記事:【実話】『7番房の奇跡』のモデルになった冤罪事件は、想像以上に心が痛い

とにかく子役時代のカル・ソウォンちゃんが可愛すぎます。
辛い映画ですが、この子が大きく緩和してくれます。

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『がんばれ!チョルス』(2018年公開)

<あらすじ>
端正なルックスを持つが頭脳は幼いチョルス。
ある日出会ったセッピョルという少女が自分の娘だと知らされる。
大病を抱えたセッピョルは「入院先の友達のために大邱に行きたい」と言い、チョルスと共に向かう事になる。
しかし思わぬトラブルに巻き込まれる2人は、大邱で途方にくれる事になり…

  • モデル:2003年“大邱地下鉄放火事件
  • 実話度:中
  • キャスト:チャ・スンウォン、オム・チェヨン、パク・へジュン
  • 観客動員数(韓国):116万人

<みどころ>
突然親子だと知らされたいびつな関係の2人が、本当の親子になるまでを描きます。
セッピョル役のオム・チェヨンの演技力がすごいんです…。

ほとんど知られていませんが、実際の事件がモデル。
関連記事:『がんばれ!チョルス』は実話?モデルになった“大邱地下鉄放火事件”とは。

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『ハナ 奇跡の46日間』(2012年公開)

<あらすじ>
ヒョン・ジョンファは韓国卓球界のヒーローだったが、世界選手権では中国の壁を越えられずにいた。
そんな中、1991年4月に日本の幕張で開催される世界選手権に、韓国と北朝鮮は統一チームコリアで参加することが突如決定する。
大会に向けて初めて顔を揃えた南北の選手たちだったが、考え方や生活習慣、練習方法に至るまで相容れず、衝突してしまう。

  • モデル:1991年世界卓球選手権の南北合同チーム
  • 実話度:高
  • キャスト:ハ・ジウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジョンソク、ハン・イェリ
  • 観客動員数(韓国):185万人

<みどころ>
本来交わるはずのない北と南の卓球選手が、「平和の象徴イベント」として合同チームを組むことに。
本人らは全く納得いってません。
しかし彼らは互いに卓球を愛するもの同士。日常生活を共にするうちに打ち解け、互いを認め合おうとします。
その過程には「スポーツってこうあるべきだよな」と熱いものが込み上げます。
そして、合同チームは中国に打ち勝てるのか?

比較的地味な作品ですが、個人的に本記事の中で一番オススメです。

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『国家代表!?』(2009年公開)

<あらすじ>
冬季オリンピックの誘致を目指す韓国では、種目であるスキージャンプの代表チームが必要に。
しかし韓国ではマイナー種目ですらないスキージャンプは経験者すら見つからず。
結局集まったのは、アメリカからやって来たボブをはじめとする初心者集団。
その上、指導者であるコーチも未経験者。
それでもコーチ考案の奇抜なオリジナル特訓メニューを必死にこなし、ボブたちはオリンピック出場を目指す。

  • モデル:1996年〜急造で結成されたスキージャンプチーム
  • 実話度:中
  • キャスト:ハ・ジョンウ、ソン・ドンイル、キム・ドンウク
  • 観客動員数(韓国):860万人(歴代26位)

<みどころ>
スポ根青春コメディです。
最初は軽い気持ちで見るのですが、次第に引き込まれ、思わず叫びそうになります。
とにかく“アツい”映画です!
きっかけはなんであれ、本気でやればなんでもできるんじゃないですかね。
本気になることって、人生であと何回あるだろう、とも思わされます。

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ここまで各作品とその視聴方法を紹介しましたが、U-NEXTとhuluは実質タダで見れちゃいます。

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ただし、忘れずに無料期間内に解約してくださいね。スケジュールに解約予定日を入れておきましょう。

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映画館で最新作を見たら1,800円もしますし、それと比べれば断然オトクですよね。

※本ページの情報は2022年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

おわりに

いかがだったでしょうか。

この中から興味のある映画が見つかったなら嬉しいです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。