【2022年3月最新】Netflixで見れる、おすすめ韓国映画をジャンル別にご紹介!

「Netflixに入ったけど、作品が多すぎてどれを見るか迷う。せっかく見るのに、面白くない映画は見たくないし…」
こんなお悩みに、 Netflixの韓国映画を全て観た私がお答えします。
ご紹介する作品はそれぞれ、
- あらすじ
- 予告動画
- キャスト
- 観客動員数(韓国公開時)
をまとめています。
またジャンル別でのご紹介なので、気分に合わせて観たい作品が見つかります!
※以下の『もくじ』から好きなところへ移動できます。
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もくじ
【ラブストーリー】Netflixおすすめ韓国映画
『ビューティー・インサイド』(2015年)
<あらすじ>
家具職人の青年ウジンは、18歳の時から目覚めるたびに毎日外見が変わるようになった。
そんな奇病に悩まされるウジンはある日、イスという女性に出会う。
どんな外見でも平等に接してくれるイスに惚れたウジンは、端正な顔立ちの日にイスをデートに誘って親密になる。
しかしどんなにルックスが良くても、寝て目覚めると結局は外見が変わってしまうウジン。
ウジンは勇気を出して、イスに自分の秘密を打ち明けることにしたが…。
- キャスト:ハン・ヒョジュ、イ・ドンフィ、パク・ソジュン、上野樹里など
詳細:【完全版】映画『ビューティー・インサイド』のキャスト総まとめ - 監督:ペク・ジョンヨル
- 観客動員数(韓国):205万人
<みどころ>
“真実の愛”とは何かを問う、ピュアなラブストーリーです。
毎日外見が変わるという主人公の役を、豪華キャスト達を贅沢に使っています!
『猟奇的な彼女』(2001年)
<あらすじ>
冴えない大学生の男ヒョヌは、ある日地下鉄で泥酔した女性を介抱する。
その日以来親密になった二人だが、その彼女は美人なのに乱暴で無茶な要求ばかり。
なんとか彼女の要求に応えるキョヌだったが、彼女にはある秘密があった。
- キャスト:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン
- 脚本監督:クァク・ジェヨン『ラブストーリー』(2003年)、『僕の彼女を紹介します』(2004年)
- 観客動員数(韓国):488万人
<みどころ>
スター、チョン・ジヒョンが世に出るきっかけになったきっかけであり代表作。
主役二人の演技は圧巻ですよ!
ハートフルな痛快ラブコメです。
『ユ・ヨルの音楽アルバム』(2019年)
<あらすじ>
1990年代、姉が経営するパン屋で働く女子学生ミス。
ある日、刑務所から出所したての男子学生ヒョヌがバイトの応募にやってきた。
真面目に働くヒョヌだったが悪い友人との付き合いを断ち切れず、なんの連絡もなしにバイトを辞めてしまう。
お互いに惹かれ合っていた二人だったが、それぞれ違う道を歩むことになる。
- キャスト:キム・ゴウン、チョン・ヘイン
- 監督:チョン・ジウ
- 観客動員数(韓国):122万人
<みどころ>
すれ違い二人のもどかしさ、90年代音楽&ファッションのレトロさ、うまくいかない人生の切なさ。
決して派手ではないですが、静かに、じんわりと心が温まる良作です。
『最も普通の恋愛』(2019年)
<あらすじ>
彼女との婚約が破談になり、諦めきれない男ジェフン。
そんなジェフンの職場に、ソニョンという女性が新たに入社してきたが、会社の前で彼氏と別れる現場を目撃されてしまう。
入社初日から互いの恋愛事情を深く知ることになった二人は、お互いの存在を意識するようになる。
- キャスト:キム・レウォン、コン・ヒョジンetc
- 脚本監督:キム・ハンギョル
- 観客動員数(韓国):292万人
<みどころ>
程よく下品で、だからこそ現実的な大人の恋愛映画。
主役二人があまりにキュートで、「恋愛っていいなぁ」と思えます。
これを『最も普通の恋愛』というかどうかは分かりません。笑
【パニック系】Netflixおすすめ韓国映画
『#生きている』(2020年)
<あらすじ>
都会のマンションに家族と暮らしていた男ジュヌ。
朝、家族が出かけてから目覚めてゲームをしていると何か異変を感じる。
『凶暴化した人々が次々と市民を襲っている』というニュースを知り、外を見渡すとまさに地獄絵図だった。
母から「生き延びて」というメールが届くが、やがてネットや水道などのライフラインが途絶えていく…。
- キャスト:ユ・アイン、パク・シネ
- 監督:チョ・イルヒョン
- 脚本:マット・ネイラー
- 観客動員数(韓国):190万人
<みどころ>
ステイホームでウイルスから身を守る…まるでコロナウイルスの感染爆発を風刺しているような作品ですが、実はコロナ前の撮影。
人気と実力を兼ね備えたユ・アインと、見る側にとって2時間の地獄をその透明感で和らげてくれるパク・シネの共演。
その部分のクオリティは間違いないです。
ただ、コロナ禍の上映でやや興行に苦戦しました…本来ならもっと観客動員が見込まれる良作なのに、と悔やまれます。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)
<あらすじ>
妻と別居中の仕事人間ソグは一人娘のスアン、実母と暮らしていた。
娘からの「釜山にいるお母さんに会いたい」という要望に応え、ソウル発・釜山行きの列車に乗りこむ。
そんな中、発車直前に乗り込んできた様子のおかしい女性が次々と乗客に噛みつき、皆ゾンビのように凶暴化して人を襲うようになってしまう。
そうして出発した列車の中で、ソグとスアンは他の乗客たちと協力し『安全地帯』である釜山に到着するまで生き延びようとする…。
≫関連:『新感染 ファイナル・エクスプレス』レビュー記事はこちら
- キャスト:コン・ユ、キム・スアン、マ・ドンソク、チョン・ユミ、チェ・ウシク
- 脚本監督:ヨン・サンホ『地獄が呼んでいる』(2021年)
- 観客動員数(韓国):1,156万人
<みどころ>
韓国ゾンビ映画の金字塔です。
コン・ユ演じる仕事人間の父親が、真の父親になる姿を描きます。
“マブリー”ことマ・ドンソクが第二の主役と言ってもいいほどかっこいいです(なんなら主役のコン・ユを食ってます)
身重の妻を守るため、バッタバッタとゾンビをなぎ倒すシーンだけでも見る価値アリ。
もちろん作品全体として素晴らしいです。観客動員数1000万人超えはダテじゃありません。
『EXIT(イグジット)』(2019年)
<あらすじ>
学生時代は山岳部で活躍するも、今は無職で冴えない日々を送る青年ヨンナム。
母親の誕生日パーティーの会場で学生時代に想いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュと再会する。
運命じみたものを感じるヨンナムだったが、街中で原因不明の有毒ガスが充満して死者が大勢出ているという知らせを聞く。
やがてガスはヨンナム達のいるビルにも押し寄せる。
救助を呼ぶために、ヨンナムとウィジュは元山岳部の技術を駆使して高層ビルをよじ登っていく。
- キャスト:チョ・ジョンソク、ユナ(少女時代)
- 脚本監督:イ・サングン(長編デビュー作品)
- 観客動員数(韓国):942万人
<みどころ>
人のために命張る男ほどかっこいいものはありません。
ましてそれがチョ・ジョンソクだったら尚更です。
題材は至ってシンプルですが、「毒ガスから逃げるだけでこんなに面白い作品になるのか!」と思いました。
【アクション】Netflixおすすめ韓国映画
『鋼鉄の雨』(2017年)
<あらすじ>
北朝鮮のエリート工作員のオム・チョルウは、あるクーデターを阻止するべく軍人パクの暗殺を指示される。
そのクーデターとは、政権ダッシュのために北朝鮮の最高指導者が暗殺されるというもの。
しかしオム・チョルウはクーデターを阻止しきれず、被弾した最高指導者を守るべく韓国との国境線を渡る。
怪我をした最高指導者の治療のために韓国の産婦人科に駆け込むがそこでは応急処置しか施せず、大病院に輸送する必要があった。
そして輸送先の病院には、韓国外交保安主席のクァク・チョルウの元妻が勤務していた。
北朝鮮クーデターの件はクァクの耳にも当然入っており、「もし最高指導者を死なせれば、韓国と北朝鮮は戦争が再開する」と案じる。
皮肉にも“最高指導者を守る”という目的が一致したオム・チョルウとクァク・チョルウ。
国家のために共に奔走する二人のチョルウの間には、いつしか奇妙な絆が生まれていた。
- キャスト:チョン・ウソン、クァク・ドウォンetc
- 脚本監督:ヤン・ウソク『弁護人』(2013年)
- 観客動員数(韓国):445万人
<みどころ>
南と北、お互いの信条を超えて芽生える友情。
休戦中の韓国と北朝鮮、様々なしがらみがありますがそれをうまく作品に昇華しています。
アツい映画が見たいならこれです!
『コンフィデンシャル/共助』(2016年)
<あらすじ>
北朝鮮の刑事リム・チョルリョンは極秘任務の遂行中、上官の裏切りで仲間と妻を殺されてしまう。
上官率いる組織は世界を揺るがす機密を盗み、韓国へと逃亡する。
重大な機密が盗まれた北朝鮮は韓国に刑事を派遣し、韓国警察に捜査協力を依頼する。
そして熱血刑事カン・ジンテが派遣され、共に捜査にあたる史上初の『南北共助捜査』を開始。
刑事としての理念や捜査方法など、全て対照的な二人は相容れない二人。
犯人逮捕のため、渋々ではあるが協力して捜査にあたる。
- キャスト:ヒョンビン、ユ・へジン、キム・ジュヒョク
- 監督:キム・ソンフン
- 観客動員数(韓国):781万人
<みどころ>
王道バディものですが、それに“南北”というエッセンスを加えています。
ヒゲを生やしてワイルドなヒョンビンと、抜群の演技力のユ・へジンのタッグ。
2022年には続編公開が予定されている人気作品。
今のうちにご覧ください!
『悪人伝』(2019年)
<あらすじ>
市民が無差別で次々殺害される事件が発生していたが、手がかりが少なく警察は犯人逮捕に手こずっていた。
ある日暴力団のボス、ドンスが偶然にも殺人鬼のターゲットとなり、重傷を負う。
そして殺人鬼を追う破天荒な刑事テソクは、犯人の特徴を知るドンスに情報提供を依頼する。
意地でも自身の手で復讐したいドンスは、ある条件付きで情報提供をする。
その条件とは、「殺人鬼を先に見つけた方が好きにしていい」というものだった。
ヤクザと刑事。相容れない者同士が、一つの目的のためにタッグを組む。
- キャスト:マ・ドンソク、キム・ムヨルetc
- 脚本監督:イ・ウォンテ
- 観客動員数(韓国):335万人
<みどころ>
圧倒的な体のサイズとキュートな笑顔のギャップが魅力のマ・ドンソク主演。
韓国では、姓の“マ”+“ラブリー”で『マブリー』と呼ばれています。
“ヤクザ×暴力刑事×殺人鬼”というシビれる構図。
敵同士の悪人と悪人が手を組んで真の巨悪に立ち向かうという胸アツ展開…。
まさに「毒をもって毒を制す」ですね。
『犯罪都市』(2017年)
<あらすじ>
ソウルのある街で台頭する中国系マフィア黒竜組。
ヤクザも頭が上がらない剛腕刑事マ・ソクトは、飛ぶ鳥を落とす勢いの黒竜組の一掃を試みる。
しかし黒竜組に潰されかけた韓国ヤクザも復讐に燃え、三つ巴の争いに発展していく。
- キャスト:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チン・ソンギュetc
- 脚本監督:カン・ユンソン
- 観客動員数(韓国):688万人
<みどころ>
『悪人伝』と同じく、マ・ドンソク主演。
本作ではマブリーが刑事として大暴れ。
2004年の朝鮮族組織の一掃作戦を題材にしていますが、大きくはフィクション中心です。
血が流れる系が苦手な方はオススメできませんが耐性ある方はぜひ!
【ヒューマンドラマ】Netflixおすすめ韓国映画
『7番房の奇跡』(2013年)
<あらすじ>
ある日身に覚えのない強姦殺人犯として逮捕された知的障がいのある男・ヨング。
幼い娘・イェスンのためにも無実を証明せねばならないが、裁判で罪を認めてしまう。
数年後、成長して弁護士となったイェスンが父親の無念を晴らすべく奔走する。
- キャスト:リュ・スンリョン、パク・シネ、カル・ソウォン、オ・ダルス
- 脚本監督:イ・ファンギョン
- 観客動員数(韓国):1,281万人(歴代9位)
<みどころ>
記録的ヒット作。観客動員数が1000万人を超えると文句なしの名作認定されるのですが、本作は1,281万人動員。
実際の冤罪事件がモデルにしていますが、かなりフィクションを織り交ぜています。
関連記事:【実話】『7番房の奇跡』のモデルになった冤罪事件は、想像以上に心が痛い
とにかく子役時代のカル・ソウォンちゃんが可愛すぎます。
辛い映画ですが、この子が大きく緩和してくれます。
『スウィング・キッズ』(2018年)
<あらすじ>
1951年、朝鮮戦争下の韓国・巨済の収容所。
ここには韓国・アメリカ軍に捕らえられた北朝鮮・中国軍の兵士が捕虜として収容されていたが、協定によってある程度の自由が保障されていた。
収容所の所長は対外的なイメージ向上のため、捕虜達によるダンスチーム結成を計画。
チームリーダーに選ばれたのは、戦前に一流のタップダンサーだったジャクソン。
北朝鮮軍の兵士ロ・ギスはジャクソンのタップダンスに魅了されるも、敵軍・アメリカのダンスを踊ることを自身で許すことができない。
そんな中、オーディションで寄せ集めのチームが結成され、メンバーそれぞれが自分自身の想いを抱きながらタップダンスを始めるのだが…。
- キャスト:ド・ギョンス、ジャレッド・グライムス、パク・ヘス、オ・ジョンセetc
- 脚本監督:カン・ヒョンチョル『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)
- 観客動員数(韓国):146万人
<みどころ>
戦時中、敵同士のはずなのに収容所内でタップダンスチームを組むことに。
思想も立場も何もかも違う、いがみ合うもの同士がタップダンスで一つになる。
しかし彼らには“戦争”という影がつきまといます。
アイドルグループEXOのギョンスが猛練習したタップダンスは必見。
そしてコーチ役のジャレッド・グライムスは世界最高峰のタップダンサーですから、そのクオリティは間違いありません。
『ハナ 奇跡の46日間』(2012年)
<あらすじ>
ヒョン・ジョンファは韓国卓球界のヒーローだったが、世界選手権では中国の壁を越えられずにいた。
そんな中、1991年4月に日本の幕張で開催される世界選手権に、韓国と北朝鮮は統一チームコリアで参加することが突如決定する。
大会に向けて初めて顔を揃えた南北の選手たちだったが、考え方や生活習慣、練習方法に至るまで相容れず、衝突してしまう。
- キャスト:ハ・ジウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジョンソク、ハン・イェリ
- 監督:ムン・ヒョンソン
- 観客動員数(韓国):185万人
<みどころ>
本来交わるはずのない北と南の卓球選手が、「平和の象徴イベント」として合同チームを組むことに。
本人らは全く納得いってません。
しかし彼らは互いに卓球を愛するもの同士。日常生活を共にするうちに打ち解け、互いを認め合おうとします。
その過程には「スポーツってこうあるべきだよな」と熱いものが込み上げます。
そして、合同チームは中国に打ち勝てるのか?
『詩人の恋』(2017年)
<あらすじ>
済州島で生まれ育った詩人の男テッキ。
詩人ではあるが安定した収入はなく、実質は妻に養ってもらっていた。
妻の要望で妊活に励んでいたが、全くと言っていいほど気乗りしないテッキ。
そんなある日、彼は新しく出来たドーナツ店で働く青年と出会う。
そして、自分でも不思議なほどに彼のことが気になるようになる…。
- キャスト:ヤン・イクチュン、チョン・ヘジン、チョン・ガラムetc
- 脚本監督:キム・ヤンヒ
- 観客動員数(韓国):1万2千人
<みどころ>
終始アンニュイな世界観の作品。
鬱屈とした感情を、詩人として叙情的に語る映画です。
かといって難しさはなく、同性愛にテーマを置いた社会的な作品です。
主演のヤン・イクチュンはいつも粗暴な役が多いですが、本作では穏やかな役どころ。
『神と共に 第1章:罪と罰』(2017年)
<あらすじ>
火災現場で殉職した消防士の男・ジャホンの元に、冥界の使者が現れる。
使者いわく、『49日間のうちに7つの地獄で裁判を受け、すべての裁判で無罪を勝ち取れば現世に生まれ変われる』というものだった。
ジャホンは使者たちと共に裁判に挑んでいくが、その中で正義感にあふれ実直だった彼の意外な過去が明らかになる。
- キャスト:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョンetc
- 監督:キム・ヨンファ
<みどころ>
ガッツリファンタジーですが、安っぽさがなく世界観にすぐ適応できます。
「冥界? 使者? なんだそれ!」とは思わず、一度見てみてください。
テンポもよく、あっという間の2時間です!
第二章と合わせて2,700万人動員しただけあって、見るひとを選ばない名作だと思います。
『神と共に 第二章:因と縁』(2018年)
出典:NAVER영화
<あらすじ>
1000年の間に48人の死者を転生させた3人の使者。
あと1人を転生させたら、彼らも現世に転生できる約束だった。
そして最後の裁判を受けさせるのは、ジャホンの弟スホンに決めた使者達。
ただし条件があり、死期を迎えているのに冥界に来ない“ある老人”を連れてくることだった。
下界に降りた使者達だったが、その老人はソンジュ神に守られていた。
そして、ソンジュ神は1000年前に使者2人を冥界に連れて行った張本人だったことを知る。
- キャスト:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、マ・ドンソク
- 監督:キム・ヨンファ
<みどころ>
第二章は使者達のバックボーンに焦点を当てた作品。
なぜ彼らは使者になったのか?
第一章を見た方なら必ず気になるこの部分、ぜひご覧いただきたいです。
-
※2作品のキャストをまとめた記事がこちら。
≫『神と共に』シリーズのキャスト総まとめ。韓国で“2人に1人は見た”大ヒット作品!
『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年公開)
<あらすじ>
1980年、軍事独裁政権下の韓国。
全国的に民主化を求めるデモが多発していた頃、特に“光州”という地域のデモが活発化していた。
その情報を入手したドイツ人記者ピーター(演:トーマス・クレッチマン)は光州に現地取材を試みる。
ソウルのタクシー運転手マンソプ(演:ソン・ガンホ)は、高額な運賃を期待しピーターを乗せて光州に向かう。
2人は光州の大規模なデモと、軍部の武力鎮圧による驚愕の惨状を目にする。
- キャスト:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル
- 監督:チャン・フン『高地戦』など
- 観客動員数(韓国):1,218万人
<みどころ>
民主化運動の大転換期である光州事件を外部の人間の視点で描いた作品。
≫関連:韓国における“民主化運動”の歩み【わかりやすく解説】
事件の実情を取材するドイツ人記者と、彼をソウルから連れて行ったタクシー運転手を描いています。
言論統制されていたので、市民が殺されていることなど海外に知られていませんでした。
彼らのおかげで軍部独裁のやりたい放題ぶりが世界に知らされましたので、間違いなく大きな功績です。
『工作 黒金星と呼ばれた男』(2018年公開)
<あらすじ>
1993年、韓国は北朝鮮の核兵器開発に対して大きな危機感を持っていた。
元諜報部員だったパク・ソギョンは、国家諜報機関にスカウトされ「北朝鮮に潜入して核開発の実情を掴め」という指令を下される。
彼は世界を飛び回るビジネスマンになりきり、北朝鮮高官のリ所長と中国で接触。
リ所長は外国とのビジネス担当で、単独で金正日総書記と会えるほど権力を持っていた。
北朝鮮は経済状況が壊滅的なため、パク・ソギョンのビジネス提案に乗ってくる。
あくまで“ビジネス”という名目で、命懸けの北朝鮮潜入に成功するのだが…。
- キャスト:ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チュ・ジフン、チョ・ジヌン
- 監督脚本:ユン・ジョンビン『悪いやつら』(2012年)など
- 観客動員数(韓国):497万人
<みどころ>
「“北へのスパイ”なんて実際にあるのか!」と驚きました。
しかも実在のモデルがいたことにもさらに驚き。
≫関連:【本人画像あり】『工作 黒金星と呼ばれた男』のモデルになった男達
スパイ映画ですが、アクションシーンはありません。
韓国を代表する俳優陣が、感情の機微を丁寧に表現しています。
男同士の絆に思わずジーンと来る、圧倒的面白さの政治サスペンス!
【コメディ系】Netflixおすすめ韓国映画
『パラサイト 半地下の家族』(2019年)
<あらすじ>
半地下で暮らす、誰一人定職についていない4人の一家。
ある日、息子のギウは友人から社長令嬢の家庭教師バイトを紹介される。
ギウは大学には通っていなかったが、一流大学の学生と身分を偽ってバイトを始める。
そして、妹のギジョンも家庭教師として潜り込ませることに成功。
しかし、その社長一家の暮らす家には“ある秘密”が隠されていた…。
- キャスト:ソン・ガンホ、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ソンギュンetc
- 脚本監督:ポン・ジュノ『殺人の追憶』、『母なる証明』など
- 観客動員数(韓国):1,031万人
<みどころ>
アカデミー賞で、非英語作品で初の作品賞を受賞という歴史的快挙を果たした本作。
本記事では一応コメディとして挙げていますが、限りなくブラックコメディに近いです。
貧富の差への風刺をふんだんに盛り込んだ作品で、どんでん返しの連続で展開が全く予想できません。
ジェットコースターのような映画で、アカデミー賞をとるのも納得です。
同じく Netflixにモノクロバージョンもあります。より不気味さが増して違った良さを感じられます。
『エクストリーム・ジョブ』(2019年)
<あらすじ>
コ班長が率いる麻薬捜査チームは実績がなく、解体寸前の崖っぷち。
そんな中、麻薬を密輸している犯罪組織の情報を手に入れたコ班長は、4人のチームメンバーを引き連れ、潜伏先へはりこみ捜査をする。
ターゲットを24時間監視するために、ターゲットのアジト前にあるフライドチキン屋を引き継ぎ、偽装営業を始める麻薬捜査チーム。
しかし、マ刑事の作る完成度の高いフライドチキンは瞬く間に店を人気店にしてしまう。
いつの間にか、チキン屋の営業が本業のようになった頃、ターゲットを捕らえるチャンスが訪れるが…。
- キャスト:リュ・スンリョン、イ・ハニ、チン・ソンギュ、イ・ドンフィ、コンミョン
- 監督:イ・ビョンホン
- 観客動員数(韓国):1,625万人
<みどころ>
昼はチキン屋、夜は麻薬捜査官というムチャクチャな話ですが、とにかく面白いです!
5人のキャラが立っていて、見終わる頃には全員大好きになってます。
韓国の人口5100万のうち1600万の人が観たことになります(複数回見た人も多いかもしれませんが)。
『完璧な他人』(2018年)
<あらすじ>
整形外科医の夫・ソクホと精神科医の妻・イェジンの夫婦は、新居の高級マンションに友人夫婦を招き、引っ越しパーティーを開く。
弁護士テスと専業主婦スヒョン夫婦、実業家ジュンモと獣医のセギョン夫婦、そして新たな恋人ができたというバツイチのヨンベ。
メンバー達はヨンベの新たな恋人と会えるのを楽しみにしていたが、その恋人は発熱で欠席だという。
そして「この場にいる者は、後ろめたい隠し事など無い」という話の流れから、“スマホへの電話やメッセージを公開するゲーム”を始める。
いざゲームを始めてみると思わぬ陰口や秘密が露わになり、楽しいはずのパーティーが思わぬ方向に進んでいく…。
- キャスト:チョ・ジヌン、ユ・へジン、イ・ソジン、ヨム・ジョンア、キム・ジス、ソン・ハユン、ユン・ギョンホ
- 監督:イ・ジェギュ
- 観客動員数(韓国):529万人
<みどころ>
楽しいパーティーのはずが、“余計なゲーム”のせいで徐々にシリアスな様相を呈し、まるでサスペンスのような緊張感を帯びていきます。
コメディ・ヒューマンドラマ・サスペンスなど、さまざまなジャンルの要素とテンポの良さで引き込まれます。
【サイコスリラー】Netflixおすすめ韓国映画
『ザ・コール』(2020年)
<あらすじ>
幼い頃に火事で父親を亡くしたソヨンは、母が入院中で留守宅となった実家を訪れる。
道中でスマホを紛失し古びた電話機を使うことにするが、そこにヨンスクという若い女性から電話が掛かってくる。
ヨンスクは20年前、同じ家に住んでいた人物だった。
会話をするうちに、時空を越えて会話をしていることに気づく2人。
そしてヨンスクはソヨンの父親が亡くなった火事を食い止めて未来を変えるが…。
- キャスト:パク・シネ、チョン・ジョンソetc
- 脚本監督:イ・チュンヒョン
- 劇場公開なし、Netflixのみ配信
<みどころ>
おわりに
紹介した作品は数ある韓国映画の中の一部の一部にすぎません。
Netflixはオリジナル作品がある点がメリットですが、全体の作品数が少ないのがデメリットと言えます。
U-NEXTやHuluなどの他の配信サービスでは、 Netflixでは見れない名作が多数配信されています。
次回の記事では、それらで見れるおすすめ作品をご紹介していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。